至福のひととき
今回紹介したいのはこちらの銭湯だ。メイン通り沿いからは一本外れた道にあるのだが、地元の人には愛されているこちらは周りに山林もあって、一見素通りしてしまいそうなロケーションにある。場所を知らなければ「こんなところに銭湯?」と思えてしまうほど素通りしやすい場所なのだ。
道路からは二カ所出入り口があり、駐車台数は100台近くだろうか?駐車時台数もかなりの多さから人気もある事が分かる。私が行った際には開店間近と言うこともありちゅうしゃはしやすかったが、皆時間を知っているのか続々と入店する列が止まらない。客層は比較的年配層が多い様に思える。
私見ではあるが、人気があって良い銭湯というのはこういう先輩方が多いものだと考えている。
入口を入ると皆手慣れた様に男湯、女湯と自然に分かれていくわけだが、町中にある銭湯とは違い、番台さんらしき人は見当たらない。その代わりに入浴チケットの購入を行い入浴場に入っていくシステムだ。
比較的広めの更衣室というイメージで密集してしまう様な手狭なイメージは感じない。湯の数としてはサウナ、水風呂、露天、大中の湯があるイメージ。
私は朝からゆっくり入る露天が好きで、特に冬場の露天が大好きだ。
湯から出る顔はひんやり身体は湯の中、寒さと熱さを同時に感じるのはなんとも言えず贅沢な気分になる。更には露天の隅には岩盤浴もあって横なれる自然と一体になる感覚がたまらない。不思議なもので自宅の風呂は他の家人の兼ね合いもあって長くても30分ほどで出る事が多いのだが、ここでは時間を気にせず入浴が出来て、二度三度と入浴が出来るのは私にとって至福の時なのだ。
又、予約は必要だが垢擦りもしてくれる。開店同時で行く事で予約も取りやすく気がついたら半日経っていた。だが時間も体温調整もしやすい環境のため、時間の経過を感じるのも楽しい限りだ。
程よい感じになった身体を水風呂でしめて帰ることとする。
風呂から出るとそこには食事処が広がっているのだが、それは又別で紹介したい。近くを通る事が有れば是非一度寄っていただきたい。