日本十大名湯のひとつ
JR北陸本線加賀温泉駅からバスで30分ほど、または金沢駅より加賀温泉バス運行の特急バスで直行が便利です。マイカーの方は北陸自動車道加賀ICから国道8号と国道364号を利用すれば便利です。
テレビなどで有名な料理人の道場六三郎さんの出身地として知られており、メディアなどでもしばしば紹介されており、近年になって旅行雑誌などでも見られるようになりましたが、昭和期までは人里離れた場所にある静かな温泉街であったそうです。その歴史は大変古く開湯から1300年と言われる歴史ある硫酸塩泉の名湯。平安時代に拓かれたとも奈良時代にも拓かれたとも伝えられる、石川県加賀市にある日本十名湯に数えられる温泉。鶴仙渓という景勝地の中にあり、湯巡りのほかにも景色の観光でも楽しめます。奥の細道の松尾芭蕉の句にも「扶桑三の名湯」と謳われ、時代を超えて人々に愛されています。
総湯である「菊の湯」を中心に、外湯と各宿泊施設の内湯が楽しめます。硫酸塩泉というだけあって肌触りはなめらかで、独特の香りのある濁った湯には疲労回復や筋肉痛、関節炎、リウマチ、美肌などに効果があるとされます。
また、この一帯は九谷焼の産地としても有名で、「菊の湯」の大浴場には九谷焼で拵えたタイル貼りが施され、焼き物の絵付け体験ができる施設もあって滞在中のレクレーションにうってつけです。
また、ゆげ街道と呼ばれる国道364号線の温泉街中心部は風情ある建物が立ち並んでおり、浴衣に下駄姿でそぞろ歩くだけでも日常を忘れることができて味わい深いものです。五月の漆器まつり、六月の菖蒲まつり、七月の七夕まつり、八月の夏まつり、九月の山中節という地元の民謡の大会とイベントも随時開催されており、何度も何度も足を運びたくなり、また、その度に違った楽しみが待っている温泉街です。
三大都市圏からのアクセスがよく賑やかに栄えているような温泉街というのも楽しいものですが、景勝地の中に佇む歴史風情あふれるこの山中温泉に一度足を運べば、山中温泉ならではの味わいというものに気付き、リピートしたくなること必至です。