野沢温泉
野沢菜発祥の地、野沢温泉へ行って来ました。
温泉街の中を歩いていると、道端に池のような温泉が溜まったところが何ヵ所かあり、そこは麻釜(おがま)と呼ばれる、地元の人が野菜を洗う台所のようなところなんだそうです。温泉がお風呂だけじゃなく、生活全てに恩恵をもたらしているんだなぁと感じました。
野沢温泉街には、外湯と呼ばれる共同浴場が13ヶ所もあるんですが、それぞれの浴場には『湯仲間』と呼ばれる地元の方々が、維持・管理を行っているそうです。私が行った『十三堂の湯』の壁には『湯仲間名簿』というのが貼ってあり、世話人・湯仲間・寄付者が書いてありました。
ちなみに、ここのお風呂は脱衣所とお風呂場が一緒になっているので、扉を開けたらすぐ湯船が見えて、初めてだとちょっとびっくりするかもしれません。
お風呂巡りをしていると、手作り温泉たまごを作ることができるところを発見。見た目は、大きめの四角い井戸のように見え、その井戸に木製の四角いフタが六つあり、そのフタを開けると中に90度近い温泉の源泉が入っていて、そこに籠ごと玉子を入れるだけ。出来上がった温泉たまごは、玉子を買った時に付いてくる野沢菜キムチともとても相性が良くて、美味しく頂きました。
続いて行った外湯は、野沢温泉街のシンボル『大湯』です。お神輿をそのまま建物にしたような、和風のかわいい外観がとても気に入りました。こちらも脱衣所とお風呂場が一緒になっています。湯船が『ぬる湯』と『あつ湯』に分かれていたので、熱いのが苦手な私はもちろん『ぬる湯』へ入ったのですが、ぬるくない。というか、熱い。『ぬる湯』でも、こんなに熱いのかと思いながら、時間が経つとお湯の熱さに慣れてきたので『あつ湯』に挑戦!と思い『あつ湯』に入ったら『ぬる湯』も『あつ湯』も熱いことに気付きました。地元の人曰く「『ぬる湯』も『あつ湯』も熱いのが野沢温泉の特徴」なんだそうです。そんなおおらかなところも大好きになりました。
13ある外湯。次は違う外湯に入って、いつか制覇したいです。