あけび
昔は絹川とか衣川とも呼ばれていたらしいですが、度々氾濫して猛威をふるうことから鬼怒川という字が当てられるようになったらしいですね。この温泉施設はその鬼怒川沿いにあります。
駐車場から門をくぐりますと、林の中にゆるい下り道が待っています。進んでいきますと風情がある古色ある門が現れ、その奥に庵のような建物があります。が、ここが受付なんですね。男女の内湯と露天風呂があるような入浴施設ではなくて、露天風呂と脱衣所、休憩室、トイレ洗面が一緒になったような小さな建物がいくつもある貸切の入浴施設です。利用料金は1時間3800円〜/室。ご夫婦やご家族での利用を想定しているのでしょう。10時間まで料金設定がありまして、10時間の場合ですと13400円。長ければ長いほどお値打ちになるようです。
木で出来た小さな小屋の入口には、鍵のかかる開き戸があります。中に入りますと、畳敷きのお部屋に大きな鏡と洗面台が備え付けられ、トイレには温水洗浄便座が設置されています。ここで休憩するも良し、お弁当を持ち込んで食べることも出来るでしょう。
外に出ますと屋根があるところにやや大きめの木製の浴槽があり、少し下った屋根のないところに陶製の浴槽があります。成分分析書によりますと、弱アルカリの低調性のお湯・・・塩化物泉らしいのですが、ほんのりと色づいているようないないような微妙な表情をしていまして、塩化物泉らしくほんのりと香ります。鬼怒川はすぐ目と鼻の先ですが、木々がしげっていて、水の音しか聞こえません。視界に入るのは、これらの木々と風情のある塀や建物のみ。コンクリートや金属の構造物は一切視界に入ってきません。相方と二人、木漏れ日を浴びながら、そよ風にあたりながらの入浴は、たった1時間だけとはいうものの至福の時でした。
オフィシャルサイトによりますと、営業時間は10:00から24:00までで、特に休みは決まってないようです。日光東照宮から少し離れますが、ここは日光市小佐越。是非、足を運ばれることをオススメします。