豊かな自然のなかにある「カムイワッカ湯の滝」
「カムイワッカ湯の滝」は、北海道斜里郡斜里町のカムイワッカ川にある滝で、滝自体が硫黄成分を含んだ温泉になっています。
「カムイワッカ湯の滝」の1km程度下流になりますが、カムイワッカ川の流れが、直接オホーツク海に落下する「カムイワッカの滝」があります。
こちらは陸路で近づくことが困難で、ウトロ港から運航される遊覧船から見ることができる落差が30m程の滝です。
渓流瀑のカムイワッカ川には温泉が流入しいて、幾つも連続している滝のそれぞれの滝壺が、天然の露天風呂となっています。
カムイワッカは、アイヌ語のkamuy(神、又は神の様な存在)、wakka(水)を表していて、カムイワッカ川の温泉成分が、強い硫黄成分を含んでいるため有毒で生物が生息できない「魔の水」を意味しているのでは?解釈されているそうです。
古くは、幾つかある滝壺のどれにも自由に入浴できたそうですが、2005年に知床が世界遺産に登録されたことで、観光客が激増して上流の滝壺へ入湯する際の転落や落石の危険が高まり、実際に大きな落石も発生したため、翌2006年より車道から100m程にある「一ノ滝」より上流へは、「立入禁止」にされたそうです。観光シーズン中は監視員が常駐しているそうです。
温泉としての泉質は、硫黄泉で強酸性(pH1.7程度)のため、皮膚への刺激は強めです。また脱衣場などは、基本的に無いようです。
2023年度より利用方法が大幅に変更され、「カムイワッカ湯の滝」に利用可能期間(7/1)〜10/1)が設定されて、事前予約制の人数制限(1時間30名×7時間=1日最大210名)もされるそうです。また、知床五胡〜カムイワッカ湯の滝の間は、マイカー規制(7/22〜8/19)が行われ、「知床自然センター」からシャトルバス移動になるようです。
「カムイワッカ湯の滝」を利用する場合は、ヘルメットの着用が義務化され、ウォーターシューズやグローブの着用も推奨されています。
マイカーで移動する場合、近くのウトロ温泉より、国道334号と北海道道93号を経由して約28kmあります。