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第六回日本三美人湯 龍神温泉(和歌山県)

「日本三大美人湯」のひとつに数えられる「龍神(りゅうじん)温泉」は、弘法大師伝説や紀州徳川家との深いつながりも伝えられる歴史の長い温泉です。

日本一の量の重曹泉が美人の湯の秘訣

和歌山県田辺市にある龍神温泉は、紀伊山地の奥、日高川に沿って旅館が建ち並ぶ温泉街です。

高野龍神国定公園の一部というロケーションで、爽やかな木々の香りと渓流のせせらぎの音に包まれて、この地に立つだけでもリフレッシュできるような豊かな自然の力を感じられます。

それぞれの旅館の露天風呂は、日高川の渓流が望めるような位置に設計されており、山中の温泉宿の風情があふれる人気の温泉街です。

「日本三大美人湯」のひとつである龍神温泉のお湯は、無色で透き通ったナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)となっています。ラジウムの放出量が大変豊富で、日本一の量を誇るとされています。このナトリウム炭酸水素塩泉こそが、「美人湯」と評価される所以です。

この泉質の特徴は、肌の表面をやわらかくして滑らかにする他、古い角質や毛穴の汚れを落としてくれる作用があります。つまり、まるで石けんのような効果がある泉質と言えるでしょう。

余分な角質が落ちることにより、入浴後、皮膚表面からの水分の発散が活発になり、清涼感が得られます。また、ナトリウム炭酸水素塩泉のもうひとつの特徴が、体を芯から温めてくれる作用があることで、特に冷え性や神経痛、肩こりなどに効果があると言われています。

お肌がつるつるすべすべになり、体の芯からほっかほかになる龍神温泉。さすが、美人の湯として名高いことがよく分かります。

弘法大師も紀州徳川家もかかわった由緒ある温泉地

龍神温泉がある和歌山県中央部の紀伊山地は、山へこもり厳しい修行を行なうことで悟りを得ようとする「修験道」の修行の場として知られています。

紀伊半島には、世界遺産にも登録されている熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智神社)などの霊山や、金峰山修験本宗の金峯山寺、大峰山寺、薬師寺といった修験道ゆかりの寺院が点在しています。

龍神温泉を発見したとされているのは、実はこの修験道の創始者である「役小角(えんの・おづの)」という呪術者と伝わっています。

今から1,300年程前、修行のためにこの地に入った役小角が山の奥へと進んでいくと、煙が立ち上っている場所を発見しました。

そこを錫杖で掘ってみると、煙の底から温泉が湧出したという伝説が残されています。

その後、この地の北に位置する高野山に金剛峰寺を開いた空海(弘法大師)が、千手観音菩薩の使者の一人である難陀龍王(なんだりゅうおう)が夢のお告げを受けてこの温泉を開き、水の神である「龍神」の名を冠したと伝えられています。

さらに江戸時代になると、この温泉街は湯治場として認知されるようになります。当時、紀伊国(現在の和歌山県)を治めていた紀州徳川家による手厚い加護によって浴室が整い、紀州藩主の湯治のために御殿が築かれました。それが「上御殿(かみごてん)」と「下御殿(しもごてん)」です。

その後、これらの建物は地元の村に与えられて温泉旅館として使用されました。この二つの宿は、現在でも旅館として旅人をもてなしています。特に「上御殿」は建造当時の建物がそのまま残されており、国の有形登録文化財に指定されています。

紀州山地の奥深くにある温泉地でありながら、長い間多くの湯治客からの人気を保っている理由のひとつは、これらの立派な宿を庶民に開放した紀州徳川家の功績も大きいと言えるでしょう。

龍神温泉おすすめの宿

奥深い山の中にある龍神温泉のお湯を楽しむには、ぜひとも宿泊して何度もその恵みを堪能したいものです。

日高川沿いに南北に連なって建つ、おすすめ宿の数々をご紹介致します。
※温泉宿の詳細は各施設へ直接ご確認下さい。

旅館 上御殿

紀州徳川家初代藩主・頼宣の命によって藩主の湯治用施設として建てられたものの、その後旅人を迎える宿に役割を変えた「上御殿」。

1639年(寛永16年)建造の建物が今でも当時のままに保たれている旅館で、国の有形登録文化財に登録されています。

中でも「御成りの間」は注目をしたいもの。歴代の紀州藩主が宿泊したと言われるこの部屋に宿泊することもできます。

【住所】和歌山県田辺市龍神村龍神42

旅館 下御殿

「上御殿」と同様に1639年(寛永16年)に創業した「下御殿」は、藩主以外の家臣たちが宿泊したとされることからその名で呼ばれるようになりました。

落ち着いた和室の部屋の風情や歴代守り伝えられてきた数々の骨董品が粋に施されている、宿主のおもてなしが感じられる宿です。 洗い場が畳敷きのお座敷風呂や、木の香りもうれしいヒノキ風呂が楽しめる他、日高川の渓流沿いの混浴露天風呂もあります。

客室も川向きになっており、お部屋から眺める渓流と山々の木々が織りなす景色も見どころのひとつです。

【住所】和歌山県田辺市龍神村龍神38

有軒屋(ありのきや)旅館

上御殿と下御殿の間に建つ、木造平屋建ての木のぬくもりがあたたかい老舗旅館です。

屋号の「有軒」とは、「ここが龍神温泉で最初の軒がある宿だった」とする説や、「弘法大師に軒を貸したのがここだった」とする説などがあるそうです。

昭和初期の建造の宿は随所に重厚感とレトロな趣、そして古き良き温泉旅館としての佇まいがひしひしと感じられます。内湯は木のほのかな香りが鼻孔をくすぐる槙(まき)風呂となっており、一方の露天風呂は雄々しい石造りです。

【住所】和歌山県田辺市龍神村龍神39

坂井屋旅館

上御殿と有軒屋旅館の向かい側にあるのが坂井屋旅館です。家族で営んでいるこぢんまりとした温かい宿屋で、昔ながらの和室の部屋は日本人ならついほっとしてしまう懐かしさを感じるでしょう。

山菜料理や川魚料理も人気で、特に冬には、しか鍋やぼたん鍋も味わうことができます。

【住所】和歌山県田辺市龍神村龍神56

季楽里(きらり)龍神

2004年(平成16年)にオープンした、龍神温泉の中でも比較的新しく、カジュアルな雰囲気も魅力の「季楽里龍神」。

地元のヒノキを贅沢に使ったロビーや大浴場など、龍神温泉には他にない煌びやかなスケール感が魅力の温泉宿です。

【住所】和歌山県田辺市龍神村龍神189

元湯別館

龍神温泉の元湯の素泊まり宿泊施設が、ここ「元湯別館」です。宿泊滞在中なら何度でも「美人湯」源泉100%の元湯に入ることができます

素泊まりの宿ですが、食事を作ることができる共同の調理室が設置されています。湯治などのためにこの地に長く逗留される方にはおすすめの宿泊施設です。

なお、元湯は年中無休でご利用できますが、宿泊施設の元湯別館は毎年12月から翌年2月末までは休館しますので、ご注意下さい。

【住所】和歌山県田辺市龍神村龍神5