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第五回日本三大御湯 姥子温泉(神奈川県)

微温湯(ぬるゆ)温泉(福島県)、貝掛(かいかけ)温泉(新潟県)と並んで「日本三大眼の温泉」のひとつは、箱根十七湯に数えられる、「姥子(うばこ)温泉」です。

日本一の温泉観光地、箱根

言わずと知れた日本有数の温泉観光地、箱根。首都圏からのアクセスも良く国内のみならず、世界中から観光客が訪れる場所として広く知られています。

富士山や芦ノ湖の美しい景観、四季折々の花や木々、古くから関所として交通の要所であった遺産でもある多くの歴史・文化施設など、ひとつ一つの観光スポットがそれぞれ高い人気を誇っている観光地です。

その中心に存在するのが、何と言っても温泉です。箱根には全体で17の温泉があり、1日の温泉総湧出量は25,000トンにも及びます。

泉質の種類は約20種類と豊富なので、効能の好みなどでお好きな温泉を選ぶ楽しみも魅力です。宿泊施設数、収容定員数、宿泊地用人員のすべてが日本一の温泉観光地、それが箱根です。

異彩を放つ「眼の湯」

その中で異彩を放つのが、「眼の湯」として名高い「姥子温泉」です。

箱根の中でも、最も標高の高い場所にある温泉のひとつで、箱根ロープウェイの最高峰「大涌谷駅」から芦ノ湖へ下っていく裾野にあります。

箱根のメインストリートとも言える国道1号線や138号線からは離れたところにあり、なおかつ山をひとつ芦ノ湖方面へ越えた先にあるため、穴場的な魅力もある温泉です。その上、温泉の歴史も箱根の中で最も古い部類に入るとされ、開湯されたのは800年以上も前とのこと。鎌倉時代には、すでに「眼の湯」として知られていたとも言われています。

姥子温泉には、童謡でも親しまれている「足柄山の金太郎」が深くかかわっています。金太郎が枯れ枝で眼を刺してしまい見えなくなったとき、彼の乳母がこの近くの箱根権現社に毎日通って願掛けをしていたところ、 21日目に夢の中で神のお告げを聞きました。それは「山の向こうに眼に効く温泉があるから、そのお湯で金太郎の眼を洗いなさい」というものでした。

そして、そのお告げ通りにお湯で金太郎の眼を洗ったところ、完治してしまったと伝えられています。「姥子」の地名は、この乳母が「姥(うば)」と変化して付いた名前だという説や、お告げを聞いたのは乳母ではなく金太郎の母親である「山姥(やまんば)」だったことから「姥子」の地名が付けられた説などがあります。いずれにせよ、姥子温泉を語るには金太郎伝説が欠かせないものとなっています。

江戸時代の旅行ガイドにも登場

また、金太郎伝説がブームとなった江戸時代には、箱根の温泉を紹介する紀行文や案内書、つまり現在でいう旅行ガイドブックが次々と出版されました。

その中のひとつ、江戸時代後期の1811(文化8)年に文窓と弄花の二人によって著された「箱根七湯の枝折」には、姥子温泉が「明礬湯(みょうばんゆ)にして専ら眼病によし」と記載されています。また、1840(天保11)年の「諸国温泉効能鑑」と言ういわゆる温泉番付には、東の前頭22枚目に組まれています。ただし、この時代はまだ徳川家が箱根に関所を設けていた時代で、姥子温泉に旅人が来ることはなく、付近の農民たちが利用する地元専用の湯治場だったと考えられています。

明治時代になり、箱根は保養地・観光地としての開発が進められていき、姥子温泉も一般的に利用されていくようになりました。

夏目漱石も湯治に訪れたと言われており、彼の代表作のひとつ「吾輩は猫である」の中にも美学者迷亭の思い出話として登場します。

「山の中の一軒家でただ温泉に這入って飯を食うよりほかにどうもこうも仕様のない不便な所」で迷亭は呉服屋の隠居と相部屋になり、「二週間の間面白く逗留して帰って来た」というエピソードからは、明治時代の姥子温泉は、人里離れた場所ながらあらゆる階層の湯治客が来訪して、楽しんでいたことがうかがい知れます。

おすすめの入浴方法

先述した江戸時代のガイドブック「箱根七湯の枝折」にもあるように、姥子温泉の温泉成分の中には、眼に良いとされている「明礬(みょうばん)」が含まれています。

これは、硫酸アルミニウムと硫酸カリウムの硫酸塩の複合体で、無色透明で殺菌効果や抗菌効果に優れている成分です。

眼の他にも皮膚に良いとされており、あせもやアトピー性皮膚炎、水虫などにも効果があると言われています。

また、収れん作用もあるため、入浴後は肌がすべすべになることでも知られています。

つまり、「眼の湯」として知られる姥子温泉のお湯には、あらゆる効能が期待できると言えます。しかし、金太郎伝説の影響力もあり、今でも姥子温泉で眼を洗う湯治客は多くいます。

さて、姥子温泉のおすすめの入浴方法は、温泉に浸かることと上がって体を休めることのインターバルを繰り返すことです。まずは20分程ゆっくりと温泉に浸かりましょう。

体の芯までじっくりと温まってきたら、お湯から上がってくつろぎます。そしてまた20分程入浴し、再び上がってくつろぐ…と繰り返すことによって、ゆっくりとそしてしっかりと体の疲れが癒されていきます。

姥子温泉のおすすめ湯どころ

大正時代の建物の日帰り温泉からモダンな宿泊施設まで、姥子の湯を楽しめるおすすめの温泉施設をご紹介致します。
※詳細情報は直接施設にお問合せ下さい。

姥子温泉秀明館

箱根ロープウェイ「姥子駅」を降りて徒歩約3分の場所にあるのが、金太郎が眼のけがを癒したとされる「姥子温泉秀明館」があります。現在、ここは日帰り温泉を楽しむことができる施設で、大正時代に建てられた建物を内部のみ改装して営業しています。

注連縄(しめなわ)がかけられた岩盤からは今でも温泉がこんこんと湧き上っています。神秘的で神々しさすら感じられる室内から、この温泉が長い間人々に愛され続けてきたことがしみじみと分かります。個室の休憩所が湯治客一人ずつに与えられるため、入浴中にゆっくりとくつろぐことができます。

周囲には山しかないと言っても過言ではなく、まさに世間から隔絶された「秘湯」に来た喜びを噛みしめることができる温泉施設です。

芦ノ湖一の湯

「芦ノ湖一の湯」は、箱根ロープウェイ「桃源台駅」から徒歩約15分の場所にあるペンション風の宿です。

1階の露天風呂と2階の内風呂があり、ともに姥子温泉の源泉掛け流しが自慢。宿泊客には露天風呂が夜間貸切で利用できます。 また、日帰り温泉を楽しむこともできるのが嬉しいこの施設。リーズナブルに日帰り温泉を楽しめます。

旅館山越

「芦ノ湖一の湯」の南にあるのが旅館「山越」です。姥子温泉の源泉掛け流しが自慢の宿で、家庭的なおもてなしを楽しめます。

何より嬉しいのが、浴室貸切で日帰り温泉も楽しめることです。露天風呂、内風呂とも比較的こぢんまりとした風呂ですが、それがかえって温泉風情を醸し出している宿です。