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第三回日本三大御湯 別所温泉(長野県)

長い歴史を持つ神社仏閣が多く、落ち着いた佇まいの風景から「信州の鎌倉」とも呼ばれる長野県の別所温泉。実は鎌倉時代よりも遥かに古くからの歴史を持ち、天皇家が選んだ温泉地の「三大御湯」に挙げられています。

「御湯」別所温泉を愛してきた歴史上の人物たち

別所温泉は、長野県東部の真田氏の城下町・上田市にあります。上田の中心街から南西にある夫神岳山麓(おがみだけさんろく)の標高570mの高地に湧く温泉地です。伝説では景行天皇の時代(西暦71~130年)に、日本武尊がこの地に7つの温泉を開いて「七苦離(ななくり)の温泉」と名付けたと伝えられており、1,900年もの歴史を持つ温泉地だと言えます。

そのためにここは「信州最古の温泉」であり、日本最古の温泉のひとつとしても数えられています。また「日本書紀」には、天武天皇(在位673~686年)が「束間温湯(つかまのゆ)」なる温泉に入る記述が残されていますが、この「束間温湯」は別所温泉を指すと考えられている他、多くの文献で「ななくり(七苦離、七久里)の湯」との記述が見られます。

清少納言が記した「枕草子」には「湯は七久里」の記述が、鎌倉時代の順徳天皇の著書「八雲御抄(やくもみしょう)」には「ななくりの湯は信濃の御湯」とのくだりが見つかっています。

この地は近江国(現在の滋賀県)から東北地方へと続く街道沿いに位置しており、役人や商人、防人(さきもり)と呼ばれた兵士、そして一般の旅人たちが数多く往来していた土地でした。彼ら旅行者が別所温泉で旅の疲れを癒しており、その名が各地へ広まっていったとも考えられています。

先程の順徳天皇が自ら「ななくりの湯は信濃の御湯」と著していることを見ると、その評判が遠く都にまで届き皇室に知られる「御湯」にまで昇格していったことも容易に想像できます。

鎌倉時代には北条氏の手厚い加護を受け、温泉の周辺に数々の寺院が創建されていきました。現在、別所温泉を「信州の鎌倉」とも呼ぶのは、この時代の遺構が色濃く残されているからです。

さらに戦国時代には上田城主の真田氏がこの温泉を気に入り、以降の代々上田藩主が入湯した記録も残っています。日本武尊から始まり多くの歴史上の人物に愛され続けてきた別所温泉は、「御湯」と呼ばれる誉れ高い温泉であると言えるでしょう。

別所温泉は近代以降文人たちに多く好まれたこともあり、多数の小説に登場することでも知られています。代表的なものに吉川英治の「新平家物語」や、地元上田城主真田家が主人公となった池波正太郎の「真田太平記」があります。

また、この地域は古い神社仏閣が多数建立されている歴史と伝統に富んだエリアであり、かつ古き良き日本の風景とも言える豊かな自然が残る田園地帯でもあることから、多くの映画やドラマのロケ地としても愛されています。

アルカリ性の「美人の湯」

別所温泉

別所温泉は「美人の湯」としても古くから知られており、女性からの人気も高い温泉です。

その秘密は「低張性アルカリ性高温泉」、つまりアルカリ性の優しい湯ざわりが特長の泉質にあります。角質層をやわらかくする作用があります。このため入浴後は肌がすべすべになり、また毛穴の汚れが取れ、メラニンも分解される効果があります。

肌の大敵は「酸化」です。最近はテレビ番組や雑誌で多く特集が組まれているので、その認知度も上がってきていますが、酸化を予防することがシミやシワを防ぐ最初の一歩です。

例えば、酸性の水を肌に付けたことを想像してみると分かりやすいでしょう。ピリピリした感触が気になるというだけの話ではなく、酸性の水は肌にダメージを与えます。そこで、酸性を中和させる中性~弱アルカリ性が美肌には必要となってきます。

pH値で言えば、中性がpH7.0、一般的な石鹸がpH7~10の範囲の値です。別所温泉のアルカリ性温泉は、pH8.0~9.0。これをなるべく酸化させずに肌に触れさせるためには「源泉かけ流し」が最も効果的です。

豊かな自然と長い歴史に囲まれた名湯で、より美しいお肌を目指す。別所温泉のそんな一面があることを知っていたゆえに、清少納言がこの温泉を「湯は七久里」と讃えたのかもしれません。

温泉街を散策しながら、外湯・足湯めぐり

共同浴場を中心に栄えてきた別所温泉街には、現在でも3ヵ所の共同浴場と2ヵ所の足湯があり、いつでもふらりと入浴を楽しむことができます。

風情ある温泉街の情緒に満たされながらの散策ついでに、外湯めぐり。これが別所温泉を楽しむための一番のおすすめです。

石湯

石湯

真田幸村の「隠し湯」と称されている石湯は、その名の由来となった大きな自然石を配した岩風呂で、地面から一段掘り下げられた浴槽の趣はとても風情があります。

池波正太郎の小説「真田太平記」にも登場するこの石湯の前には、池波氏本人の筆による「真田幸村公隠しの湯」の標石が立っています。

【営業時間】6時~22時

【入浴料】150円

【定休日】第2・第4火曜日

大師湯

大師湯

「大師湯(だいしゆ)」の名は、平安時代に比叡山延暦寺の座主・慈覚大師がここで入浴をしたことから名付けられました。地元では「お大師さんの湯」とも呼ばれ親しまれている共同浴場です。

ここの奥を登って行くと慈覚大師が開創した北向観音があり、観音様への参拝客を運んだ籠の者がこの湯を多く利用していたことから「籠の湯」とも呼ばれています。

硫黄臭が強めの無色透明の湯が特徴で、観光客にも地元の人たちにも愛されています。

【営業時間】6時~22時

【入浴料】150円

【定休日】第1・第3木曜日

大湯

大湯

ここは別所温泉の元湯であり、湧出する湯の量がとても多いために「大湯(おおゆ)」の名が付いたと言われています。またここは木曽義仲(源義仲)が妾(めかけ)の葵御前を伴って逗留していた伝説から「葵の湯」の別名も持っています。

三層に重なった入母屋と唐破風造りの瓦屋根が壮大な外観ですが、内部はシンプルで機能的な造りになっています。無色透明であり、別所温泉の象徴的な湯ざわりです。

またこちらには小規模ながら、共同浴場には珍しい露天風呂が設置してあります。

【営業時間】6時~22時

【入浴料】150円

【定休日】第1・第3水曜日

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足湯「ななくり」

足湯「ななくり」

平成16年(2004年)に設置された足湯ななくり。由緒ある「ななくり」の名が付けられた、無料の足湯です。その東屋は付近の安楽寺にある国宝・八角三重塔をモチーフに作られた総桧造りです。

湯温は季節によって変動するように設定されており、いつでも快適な温度の足湯を楽しむことができます。

足湯の隣には湯かけ地蔵があり、こちらも人気のスポットです。

【営業時間】3月~10月/6時~21時、11月~2月/9時~18時

【入浴料】無料

【定休日】なし

足湯「大湯薬師の湯」

別所温泉地区の地域活性化を促進してきた地域団体により、平成24年(2012年)に設置された新しい足湯です。こちらも桧造りで、足湯の深さは40cmです。

横には生活用の洗い場が設置してありますが、こちらは地元の契約者しか利用できない決まりになっていますので注意しましょう。

【営業時間】4月~11月/6時~21時、12月~3月/冬期間休業

【入浴料】無料

【定休日】なし