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第二回日本三大名湯 草津温泉(群馬県)

群馬県吾妻郡草津町にある名湯が「草津温泉」です。日本を代表する名湯のひとつとして知られています。

硫黄の強さから生み出された独特な温泉文化

下呂

「草津良いとこ 一度はおいで」の「草津節」でもよく知られている草津温泉。群馬県の北西部、活火山である草津白根山(標高2,160m)の東山麓にある盆地にあります。この地の標高は約1,200m。夏でも涼しく快適な高原盆地で、白根山をはじめとする三国山脈の山々、浅間山、そして榛名山(はるなさん)や赤城山(あかぎさん)なども眺められる、見事な景観が自慢の地域です。四季折々の花や木が鮮やかに彩り、年間を通して観光客で賑わっています。

草津温泉の中心にあるのが源泉のひとつである「湯畑」(ゆばたけ)で、ロータリー状に作られた湯畑を取り囲むように旅館やお土産屋が建ち並び、古き良き温泉街の風情が残されています。そのエリアの周りには、比較的大きな旅館やリゾートホテルが細く曲がりくねった街路にひしめくように林立しています。盆地全体にこのような温泉施設が密集しているため、「温泉街」という表現がふさわしい温泉地です。

草津温泉を訪れて誰もがまず感じるのは、硫黄の匂いです。もうもうと立ち上る湯煙とこの硫黄の匂いが、温泉に来たと実感できる瞬間です。しかも自然湧出量は1分間に32,300リットル、ドラム缶161本分以上という豊富な量で、その勢いは湯畑や西の河原などの源泉で見ることができます。つまり、温泉に入る前に嗅覚と視覚で特長が理解できる温泉であると言えるでしょう。

草津温泉独自の入浴法

下呂

このように刺激が強く、しかも高温で噴出する泉質のために、そのままでは入浴が困難であり、また水で薄めることによって成分までも薄まってしまうことを避けるために考え出されたのが、草津温泉独特の「湯もみ」です。熱湯を適温に冷ますために、厚い木の板で一斉にかきまぜて湯を和らげるもので、その際に歌われていたのが冒頭でご紹介した「草津節」です。「湯もみ」のあとは、頭部に湯をかけて頭の血管を開き貧血やのぼせを予防する「かぶり湯」をし、入湯してからは一定の時間ごとにかけ声を発しながら3分間浸かって上がり、蒸しタオルを体にかけて汗を出し切ります。「湯もみ」から「蒸しタオル」までの3分間の工程を「時間湯」と称し、これを1日に4回を上限に行なうのが草津温泉の独自の伝統入浴法で、この地で湯治をするには最適とされています。

ちなみに草津温泉のイメージキャラクターが「ゆもみちゃん」です。「湯もみショー」で親しまれた「湯もみ娘」の衣装を着たかわいらしいキャラクターで、「永遠の22歳」です。

国内外の著名人に愛されてきた草津温泉

草津温泉の開湯については諸説あります。鎌倉幕府を開いた源頼朝が発見したとする説、さらに古くは奈良時代の高僧・行基が見つけたとする説、またさらに古くは伝説上の人物・日本武尊が発見したとする説…。今でもはっきりとしたことは解明できていませんが、はるか太古から草津温泉が愛されてきたことは間違いないでしょう。

記録に残っているだけでも列挙すると、室町時代には浄土真宗の蓮如(れんにょ)や歌人の宗祇法師(そうごほうし)が、安土桃山時代には豊臣秀吉の息子秀次、加賀の大名の前田利家が入湯したことが伝えられており、秀吉は病床にいた徳川家康に草津温泉での湯治をすすめたと言われています。さらに江戸時代になると8代将軍徳川吉宗がこの地の湯を江戸城に献上させました。小林一茶や十返舎一九(じっぺんしゃ いっく)などの文化人もここがお気に入りだったそうです。

明治維新後は、外国人にもこの温泉の評判が広まり、中でもドイツの医学者エルヴィン・フォン・ベルツ博士は、自らの論文で草津温泉を世界に紹介した人物として知られており、医学者の立場で日本古来の温泉治療や草津の「時間湯」を高く評価するなど、草津温泉と深いかかわりを持つ人物です。そのため、現在の草津温泉ではベルツの名を冠したホテルや道路(ベルツ通り)も存在します。

じっくりめぐりたい草津温泉の見どころ

草津温泉を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいスポットをご紹介します。

湯畑(ゆばたけ)

白鷺の湯

温泉街の中心部にある草津温泉の象徴とも言える源泉です。滝のように湧き出る湯の光景を間近で見られるのは全国的にも珍しく、絶好の記念撮影スポットとしても人気です。ロータリー状に囲まれた湯畑全体のデザインは岡本太郎氏。氏のパワフルなイメージと圧倒的な湧出量がどことなくリンクします。昼間の光景もさることながら、ライトアップが美しい夜の湯畑もまた格別で、幻想的でありながら地底から湧き上る壮大なパワーを堪能できます。

白旗(しらはた)

湯畑の南側、光泉寺への階段に向かった場所にあるのが白旗の源泉で、ここが源頼朝によって発見されたと伝えられる場所です。「白旗」の名も源氏の白旗にちなんで付けられました。ここには共同浴場「白旗の湯」があり、観光客でも利用することができます。桧造りの木造建築は非常に趣(おもむき)があり、昔ながらの温泉地風情が思う存分堪能できます。白濁した硫黄泉は一般の温泉に比べ高温で、「ぬる湯」でも45度程で「あつ湯」はそれ以上です。入浴の前には、十分なかけ湯をすることをおすすめします。

地蔵の湯(じぞうのゆ)

「地蔵の湯」は、湯畑から東に狭い路地を登ったところにある共同浴場で、足湯も設置されています。2006年(平成18年)に新築された真新しい浴場で、若干青みがかった白濁湯の硫黄の香りが満ちる木造の浴槽は、格別の雰囲気。リピーターも多い名湯です。ここでは、伝統の「時間湯」が行なわれている貴重な施設ですが、「地蔵の湯」で行なわれている「時間湯」は、本格的な湯治専門であり一般観光客の利用はできませんのでご注意下さい。なお、共同浴場「千代の湯」では一般観光客向けの「時間湯」体験を受け付けています。

西の河原(さいのかわら)

温泉街の西側の山麓(さんろく)を少し登った場所にあるのが「西の河原」です。岩がゴロゴロと転がる河原にはいくつもの湯けむりが立ち上る源泉があり、酸性の強い温泉のために草木が生育することすらできず、荒涼(こうりょう)とした風景となっています。一帯は「西の河原公園」として整備されており、中でも露天風呂が人気です。

草津温泉は旅行客にも開放された温泉地ですが、「共同浴場」の利用には注意が必要です。本来、共同浴場は地元の住民のための施設であり、地域の生活の場です。しかし、草津温泉が全国的な観光地であることから、共同浴場も観光客のために開放して頂いている、というのが実情です。ルールやマナーを守って入浴することはもちろんのこと、「もらい湯」を頂く感謝の気持ちを持って訪れたいものです。