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文化人がこよなく愛した名湯 土湯温泉×高村光太郎

福島県福島市の中心部から南西に約15キロメートルの場所にある土湯温泉街は、彫刻家・詩人として知られる高村光太郎が、病弱だった妻の智恵子を伴って、しばしば療養に訪れた温泉地として知られています。

妻、智恵子が愛した “ほんとの空”がある温泉地

二本松市の自然

高村光太郎の妻・智恵子は、安達町油井(あだちちょうゆい・現在の二本松市)出身で、故郷の自然をこよなく愛していました。高村光太郎の代表作であり、智恵子との純愛をつづった名作『智恵子抄』(ちえこしょう)には、智恵子が愛した福島の情景が幾度となく描かれています。その中に「智恵子は東京に空が無いといふ。ほんとの空が見たいといふ。(中略)阿多多羅山(現在の安達太良山)の山の上に 毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。」との一節があります。

ここに登場する安達太良山(あだたらやま)は、日本百名山にも選ばれている名峰のひとつ。その麓にあるのが土湯温泉です。

病弱で、心の病を抱えていた智恵子の心身を癒すために、高村光太郎が選んだ療養地が、智恵子の生まれ故郷に程近い、土湯温泉だったのです。

山あいから湧く、バラエティに富んだ癒しの湯

浴場

「土湯(つちゆ)」の名の由来には諸説ありますが、そのひとつに、大穴貴命(おおあなむちのみこと)が陸奥の国に下がるとき、荒川のほとりを鉾(ほこ)で突いて、温泉が湧いているのを発見したことから「突き湯」と呼ばれ、やがて「土湯」になったという伝説があります。

土湯温泉の源泉は、土湯温泉街から約2キロメートルの山深い荒川の源流沿いにあります。150度前後もある温泉蒸気と温泉水が噴出し、吾妻山(あづまやま)系の雪解け水などを加えて約65~60度に調整した温泉が、温泉街の各施設へ送湯されています。湯遊つちゆ温泉協同組合が管理するこの源泉以外にも、単純硫黄泉、炭酸水素塩泉など、独自の源泉を持っている宿も多く、それぞれの泉質の違いも楽しみのひとつです。

土湯温泉をぶらり歩きして、高村夫妻の心に触れる

風情溢れる温泉街、土湯温泉。ここには、大自然を満喫できるスポットや、自然の恵みを肌で感じられる足湯などが点在しているので、のんびり温泉街散策を楽しむのもおすすめです。

滝のつり橋

滝のつり橋

吾妻連峰から流れ出る清流荒川の支流、東鴉川の滝にかかるつり橋。四季折々に表情を変える、土湯温泉の絶景を楽しむことができます。

共同浴場・足湯

共同浴場「温銭湯 中之湯」、「こけし湯」をはじめ、東鴉川親水公園内にある足湯「土ゆっこ」、月の湯橋のたもとにある足湯「月の湯ぶじぇ」など、町のいたるところで温泉を気軽に楽しめます。

土湯温泉八景

多くの俳人を輩出した土湯温泉。俳人たちによる「土湯連」という集まりの一人、鳩麿によって、土湯の美しい景観を読んだ俳諧集『温泉八景』に描かれた情景の数々は、今なお息づいています。

合わせて訪れたい岳温泉

智恵子の生まれ故郷である二本松市にある岳温泉も、安達太良山麓に広がる爽やかな温泉郷として、古くから人々に愛されています。岳温泉の湯は、全国でも珍しい酸性泉で、約8キロメートル離れた湯元から、およそ40分かけて温泉街へと流れ着いています。その行程の間に湯がもまれることで肌触りが優しい湯になるため、近年は美肌の湯として、特に女性からの人気が高まっているようです。

高村光太郎・智恵子ゆかりのスポット

イベント

福島市には、高村光太郎と智恵子夫妻にまつわるゆかりのスポットが点在しています。温泉と合わせて、福島の観光を満喫するのもよいでしょう。

智恵子の生家

智恵子が愛してやまなかった故郷の町並みの中に、智恵子の生家を再現。

智恵子記念館

生家の裏庭にある「智恵子記念館」。自身も芸術家として数々の作品を残した智恵子による、美しい紙絵や油絵などの作品が展示されています。

智恵子の杜公園

『智恵子抄』の詩碑などがある公園の中には、高村光太郎と智恵子が歩いたという「愛の小径」があります。