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外国人による日本の温泉研究



江戸時代後期、蘭学者たちの努力によって、日本は西洋の科学や医学を導入しました。明治時代に入ると、日本の近代化のために新政府が招いたベルツやヘールツなどの「お雇い外国人」により、温泉療法が近代医学として歩み出したのです。

日本初の温泉水の化学分析を行なったシーボルト

日本初の温泉水の化学分析を行なったシーボルト

ドイツのシーボルトは、江戸時代後期、長崎・出島のオランダ商館医師として来日。商館長の旅行「江戸参府」に同行して、九州各地の温泉地に立ち寄り、日本で初めて温泉水の化学分析を行いました。

実際に実験したのは、シーボルトの助手で薬剤師のドイツ人ビュルガー。試薬を順次加え、温泉水に含まれる各々の化学物質を特定していくという近代的な分析方法で、報告書もかなり詳細に書かれています。

温泉の効力を認めたベルツ

温泉の効力を認めたベルツ

日本人の間に根強く受け継がれてきた温泉の効力を認めたのは、ドイツの医師ベルツです。ベルツは、東京医学校(現在の東京大学医学部)の内科教授として来日。以来、30年近くにわたって医学部教授として日本の近代医学の基礎を築き、日本の温泉医療についても多大なる功績を残しました。

「時間湯」に代表される草津温泉独特の入浴法やその効き目に魅せられたベルツは、温泉研究に情熱を注ぎました。草津温泉の他、持続的温浴で知られる川中温泉伊香保温泉熱海温泉、箱根温泉などにも足を運び、そこでの温泉療法や効果などを著書『日本鉱泉論』や論文で発表。温泉の治療効果を日本の医師たちに宣伝するとともに、日本の温泉文化を海外に紹介しました。

さらに、草津や箱根を温泉保養地として大規模に開発すべきとして、現在の温泉リゾート開発の礎となる考え方を示し、日本の温泉事業の発展に貢献しました。

ベルツと草津温泉

ベルツと草津温泉

ベルツは、草津温泉について、「草津は高原の保養地に最も適している。草津には、優れた温泉以外に、日本で最上の山の空気と理想的な飲料水がある。こんな土地がもしヨーロッパにあったとしたら、どんなに賑わうだろうか。」(『ベルツの日記』)と賞賛しています。

そして、自ら、草津の温泉街を見下ろす高地に1万2千坪の敷地を購入し、温泉保養地をつくろうと計画しました。しかし、草津側は「外国人には土地は売らない」として拒否。ベルツは失意のうちに帰国したとされています。

温泉成分表の礎をつくったヘールツ

温泉成分表の礎をつくったヘールツ

現代の温泉成分表の礎をつくったのは、オランダの薬学者ヘールツです。幼少のころから日本に強い興味をもっていたヘールツは、長崎府中医学校の理化学教師に赴任。

その後、明治政府の医務局(現在の厚生労働省にあたる機関)の局長顧問に就任し、輸入薬品の検査や薬品試験にあたりました。これと並行して鉱石分析も行っており、これをきっかけに温泉への興味を深めていきました。

ヘールツは、その研究成果を『日本温泉案内』や『日本温泉考』という本にまとめています。各地の温泉について、温度、含有成分、効能、適応症などを列記したもので、これにより、ヨーロッパにも日本の温泉が紹介されることになりました。